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免疫不全ってなに?免疫不全による身体への影響とその予防策について解説!

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疑問

免疫不全という言葉を聞いたんですけど、どんな意味なんですか?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!免疫不全とは、免疫機能が正常にはたらかない病気のことをいいます。

納得

なるほど!免疫機能がはたらかないとどうなってしまうんですか?教えてください!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!それではまず、免疫力がどんなものなのかの説明からしていきますね!

免疫力とは

免疫力とは

日頃私たちの身の周りにはウイルスや細菌のような有害物質がたくさん存在しています。
その有害なウイルスや細菌から身を守ってくれているのが免疫です。
そして「免疫力」とは、その免疫の防御能力の強さのことです。
自分自身の免疫力が強ければ、しっかりと有害なウイルスや細菌から身を守ってくれます。
しかし、免疫力が下がると、有害なウイルスや細菌から身を守れずに風邪を引いてしまったり、病気になる可能性が高くなってしまいます。
そのため、健康に過ごすためには免疫力を保つことが大切です。

納得

私たちの身体を守ってくれているのが免疫なんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!身体を守るためにも、免疫力を保つことが大切です!

免疫不全とは

免疫不全とは

免疫不全は、免疫機能が正常にはたらかないことをいいます。
免疫機能が正常にはたらかないと、感染症にかかりやすくなったり、症状が重症化したり、長引いたりしてしまいます。
免疫不全の原因は遺伝によるものや、薬の使用、がんなどの長期間に及ぶ重い病気が原因で免疫不全疾患を発症するもの、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの人から感染するものなどさまざまです。
がんや糖尿病などの重い病気にかからないように免疫力を上げることや、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染に気をつけることで、後天的な免疫不全疾患は予防することができます。
また、血液検査や皮膚テスト、遺伝子検査などで自分が免疫不全疾患かどうか検査することができます。
何度も同じ感染症を起こしたり、重症化してしまう場合には検査を受けることをおすすめします。

納得

免疫が正常にはたらかないと、重い病気や感染症にかかってしまう可能性があるんですね。

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!続いて、免疫不全疾患の種類について説明していきますね!

免疫不全疾患の種類と病気

免疫不全疾患

免疫不全疾患では、身体を守るための免疫が正常にはたらかないために、通常に比べて感染症が頻繁に発症するなどの健康被害がみられます。
免疫不全疾患には、寿命を短くするものもあれば、生涯症状が続くものの寿命にはあまり影響しないものもあります。
また、少数ではありますが、治療によって治るものや、治療なしで治るものもあります。
そこで、免疫不全疾患とはどのような種類があるのかを説明していきます。

原発性免疫不全症

原発性免疫不全症

通常は、出生児にすでに症状がみられます。
原発性免疫不全症は、遺伝性疾患で、一般的には乳児期または小児期に明らかになります。
原発性免疫不全症は、遺伝子の突然変異が原因の可能性があり、特定の遺伝子に異常がみられます。
ただし、一部の原発性免疫不全症は成人になるまで気づきません。
原発性免疫不全症には、100種類を超える病気がありますが、これらの病気が発症する確率はとても低いです。

続発性免疫不全症

続発性免疫不全症

続発性免疫不全とは、何らかの病気の後に続けて患ってしまう免疫不全のことをいいます。
一般的には、生まれた後に発症する免疫不全で、その多くは薬を使用したり、重い病気、糖尿病、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症などにかかったことが原因となります。
長期間にわたる重い病気は、ほとんどのものが免疫不全疾患の原因となります。
糖尿病の場合ですと、血糖値が高くなり、白血球がうまく機能しないため免疫不全疾患が起こります。
また、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染によって起こる後天性免疫不全症候群(エイズ)は、最も一般的な重い後天性免疫不全疾患です。
続発性免疫不全症は、原発性免疫不全症よりも多くみられます。

高齢者の免疫不全

高齢者の免疫不全

年齢を重ねるとともに、免疫系が衰弱します。
免疫機能が衰弱してしまうと、外から侵入してくるウイルスや細菌などの有害物質を判別するのに時間がかかってしまいます。
有害物質であるウイルスたちの対処が遅れてしまうと、ウイルスたちが身体の中まで侵入してきてしまうため、免疫で身体を守ることがむずかしくなってしまいます。
さらに、高齢者の人たちの多くは、身体を守ってくれる免疫にとって特に重要な栄養素であるカルシウムと亜鉛の摂取が不足している場合があります。
低栄養になると免疫系は、十分に機能しなくなってしまいます。
また、低栄養が原因で体重が推奨体重の80%を下回ると、免疫系が正常にはたらかなくなり、70%未満になると重度の機能不全を引き起こしてしまいます。

納得

免疫不全疾患の種類についてよくわかりました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!しっかり身体を守るためにも、免疫の力はとても大切です!

免疫力を上げるのに効果的な食べ物4選!

食べ物

免疫力が下がってしまうと、感染症などの健康被害を引き起こしてしまいます。
外からの有害物質の侵入を防ぐためにも、身体を守る役割を持つ免疫機能はとても大切です。
そこで、免疫力を上げるのに効果的な食べ物を紹介していきます。

ユーグレナ

ユーグレナ

ユーグレナは食物繊維を豊富に含みます。
また、食物繊維は腸内環境を整える作用や、善玉菌のエサになり、善玉菌を増やすはたらきがあるので腸内環境を整えるのに効果的です。
ユーグレナは海藻と同じ藻の仲間で、食物繊維を豊富に含んでいるので腸内環境を改善し、善玉菌と悪玉菌のバランスを調整する効果に期待ができます。
実際に、ユーグレナ社の研究で継続的なユーグレナの摂取が腸を正常なはたらきを促す成分の産生を助けることがわかりました。
善玉菌は、味噌やヨーグルトなどの発酵食品から摂取することができますが、善玉菌の中でも酪酸菌を含むのはぬか漬けくらいしかなく、食品から取り入れるのはとてもむずかしいです。
しかし、継続的なユーグレナの摂取で腸内フローラにおける酪酸菌の占有率と酪酸の産生が増すことが研究で明らかになりました。
酪酸菌は、大腸の主要なエネルギー源となり腸の正常なはたらきを支える役割をはたしています。
それに加えて、ユーグレナエキスは乳酸菌のはたらきを活性化させるということも研究によって確認されています。
研究内容については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

ヨーグルト

ヨーグルト

ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌で発酵させたものです。
乳酸菌は腸に達すると腸内の悪玉菌を抑えて、有害な物質が作られるのを防ぐという、腸内環境を整えるはたらきがあります。
腸は人間の免疫作用に大きく影響する免疫細胞が多く集まっています。
ですので、腸内環境を整えることは免疫力をアップさせる上で非常に重要です。
乳酸菌を豊富に含んだヨーグルトを飲み物として摂取することによって、効果的に免疫力を上げることが期待できます。
ヨーグルトや乳酸菌については以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

レンコン

レンコン

レンコンには食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は第6の栄養素ともいわれており、主な効果は腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させることです。
さらに、食物繊維は便秘の解消だけでなく、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。
日本人の通常の食生活では食物繊維を摂りすぎることはほとんどないですが、サプリメントなどで摂りすぎた場合ミネラルなどの吸収を妨げることもあり、注意が必要です。
レンコンに関しては以下の記事でも詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

ブロッコリー

ブロッコリー

ブロッコリーはビタミンCやビタミンB1、ビタミンE、β-カロテンやカルシウム、カリウム、食物繊維、スルフォラファンなどの栄養素がバランスよく含まれています。
ブロッコリーに含まれるβ-カロテン、ビタミンE、ビタミンC、スルフォラファンは強力な抗酸化作用を持っているので活性酸素を無効化することで老化の防止やがんの予防に効果があります。
ブロッコリーについては、こちらの記事でも紹介しているのでぜひご覧ください。

納得

これらの食べ物を食べることが、免疫力を上げるのに効果的なんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!積極的に食べて、健康的な身体を作りましょう!

まとめ

まとめ

免疫不全とは、免疫が正常にはたらかない病気のことをいいます。
後天的な免疫不全疾患の場合は、免疫力を上げることによって予防できる可能性があります。
上で紹介した免疫力を上げるのに効果的な食べ物を食べて、免疫不全を予防していきましょう。

納得

今日は免疫不全について教えていただきありがとうございました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

いえいえ、免疫力を上げるために、ぜひユーグレナなどを摂取してみてください。

納得

はい、ありがとうございます!

鈴木 健吾

監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。
2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。
2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。
現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。
マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

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