• 健康コラム
  • サウナ

サウナに入ると眠気が起こるメカニズムとは?サウナと睡眠の関係について解説!

メインイメージ

疑問

サウナに入ると良く眠れるって聞いたんですけど本当ですか?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい。一般的には、サウナで身体が温められると自律神経に良い影響を及ぼして、質の良い睡眠ができるといわれています。

納得

具体的に、サウナと睡眠にはどのような関係があるのでしょうか。

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

では今回は、サウナに入ると良く眠れるといわれる理由について詳しくみていきましょう。

サウナに入ると眠気が起こるメカニズムとは?

サウナ

どうしてサウナに入ると睡眠の質が上がるといわれているのでしょうか。
ポイントは、「体温の差」と「神経」です。
以下で、サウナに入ると良く眠れる理由を解説します。

身体の中心部と手足の先の温度差が眠気を引き起こす

サウナ

世界的に権威のある科学雑誌『Nature』に掲載された研究論文にによると、人は身体の中心部の温度と手足の先の温度に「差」が生じると、眠気が増すのだそうです。
サウナに入ると、身体の芯から温められますよね。
それからサウナ室を出て涼んでいると、「身体の中心部は冷えていき、一方では血行がよくなって血のめぐりが良くなった手足はポカポカしている」状態が続きます。
するとまさに、身体の中心部と手足とで、温度差が生じることになり、眠気が増大するわけです。
これが、サウナに入るとよく眠れるといわれる理由のひとつです。

交感神経と副交感神経の切り替えを促し、睡眠の質を高める

サウナ

自律神経を「整える」ことで、質の高い睡眠を実現できるといわれています。
では、ここでいう「整う」とはいったいどういう意味なのでしょうか。
それは、「交感神経と副交感神経の切り替え」のことです。
交換神経は、私たちが活動している間に働くもので、副交感神経は、リラックス状態のときに働く自律神経です。
副交感神経にうまく切り替えることができず、交感神経が稼働し続けると、私たちは疲れや倦怠感を感じるようになってしまいます。
そんなときに、サウナと水風呂を行き来することで、交感神経と副交感神経の切り替えをすることができます。
これがいわゆる、「サウナに入って整った」という状態です。

納得

「こういうサウナの入り方をすれば睡眠の質が高くなる」というようなポイントはありますか?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい、誰でも実践できるおすすめのサウナに入るタイミングがありますよ。

良く眠る上で効果的なサウナに入るタイミングとは

タイミング

より良い睡眠の質を求めるなら、ベストなタイミングは眠る数時間前にサウナに入ることだとされています。
サウナに入ってから寝るまでに時間が経ってしまうと、身体が冷えてしまうなどの理由でサウナに入るメリットを生かすことができません。
質の高い睡眠のためには、寝る数時間前にサウナに入ることがおすすめです。

納得

仕事の後にサウナに行けば、帰宅後はそのままグッスリ眠れそうですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

ただし、誤ったサウナの入り方をしてしまうと、体調を崩してしまう要因にもなり得ます。以下では、快適にサウナを楽しむための入り方をご紹介します。

初心者にもおすすめのサウナの入り方

入り方

サウナは大量に汗をかくことになりますから、入室前には体調を整えておくことが大切です。
以下で、初心者にもおすすめのサウナの入り方について解説します。

水を飲む

水分

サウナに入る前には、必ず水を飲みましょう。
サウナでは大量の汗をかきますので、水を飲まないと脱水症状などを引き起こしてしまう可能性があります。
脱水症状を防ぐためにも、サウナに入る前にはしっかりと水を飲むように心がけましょう。

身体を洗う

身体を洗う

サウナに入る前には、身体を洗うことが大切なマナーです。
また、サウナに入る前に身体を洗うことで汗をかきやすくなる効果もあります。

サウナでは目安の時間を守る

サウナに入る

水を飲んで、身体を洗い終わったらサウナに入りましょう。
サウナに入る目安の時間は、温度によって異なります。
長時間の滞在は脱水症状などの原因になるため、注意書きなどを確認して目安の時間を守るようにしましょう。
また、サウナの初心者の方は、まずは温度の低い下段で過ごすことをおすすめします。
慣れてきたら、比較的温度の高い上段に挑戦してみてください。

水風呂に入る

水風呂

サウナを出たら、温まりすぎた身体を冷やしたり、自律神経を整えたりするために、水風呂に入ることがおすすめです。
水風呂に入る前には、掛け湯をして汗を流すことがマナーです。
水風呂が冷たい場合は身体を丸めると、入りやすくなります。最初はとても冷たいですが、片足ずつゆっくり入ることで、少しずつ慣れてくるでしょう。

納得

はじめてサウナを利用する人は、目安の時間内でも苦しいと感じるのではないでしょうか。

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

慣れないうちは、短時間でもいいので、徐々に慣らしていくことをおすすめします。無理をせずにトライしてみてください。

サウナの効果4選

効果

サウナには、睡眠以外にもいくつかの効果が期待できます。
以下では、サウナの効果を4つ厳選してご紹介します。

風邪予防

風邪予防

サウナには、風邪を予防する効果があるとされています。
1990年に、オーストリアのウィーン大学による研究でサウナに入る習慣があるグループと、サウナに入る習慣がないグループの比較が行われました。
すると、サウナに入る習慣があるグループの方が風邪を引く割合が50%も低いという結果が出ました。
サウナに入ることで免疫力が上がったことが理由であると考えられています。
「最近、身体が冷えやすいな」「風邪を引きやすくなったな」と思ったときは、ぜひサウナに入ってみてはいかがでしょうか。

リラックス効果

女性

不安や緊張を感じると身体がこわばってしまいます。
「最近、家でゆっくりしていても疲れが取れないな…」と感じたら、サウナに入って自律神経を整えましょう。
副交感神経を活発にすることで、とてもリラックスできます。

美容効果

美容

サウナには、美容効果が期待されています。
サウナに入ることで血行が良くなり新陳代謝が促されて肌のターンオーバーにつながるといわれています。
また、サウナに入ると大量の汗をかき、汗と一緒に体内の老廃物も排出されます。
そのため、サウナに入った後は肌の透明感がアップする可能性があるのです。

ダイエット効果

ダイエット

サウナには、代謝を上げてダイエット効果を促進する作用も期待できます。
体温が上がると、脂肪を燃焼させる効果があるHSP(ヒートショックプロテイン )というたんぱく質が体内で生成されます。
また、HSPのはたらきはサウナに入ってから2〜3日後に活発化します。
そのため、ダイエットを目指しているなら、週に何回かサウナに入り、脂肪が燃焼しやすい状態を保つことがおすすめです。

まとめ

まとめ

当記事ではサウナと睡眠の関係や、サウナに期待できる効果について解説しました。
サウナには風邪予防効果やリラックス効果が期待できることなどをご理解いただけたかと思います。
皆さんもぜひ、サウナに入ってみてください。
また、ここまでサウナと睡眠の関係について解説してきましたが、ユーグレナを摂取することでも、睡眠の質を高めることが研究によって明らかになりました。
ユーグレナはワカメや昆布の仲間である藻の一種で、身体に良い59種類の栄養素がバランス良く含まれており、最近注目のスーパーフードです。
ユーグレナを摂取することで、腸内フローラの多様性が高くなり、睡眠の質が向上するとされています。
研究の詳しい内容については以下をご覧ください。

納得

「身体の調子が良くないな」「身体が冷えやすくなったな」と思った時は、サウナに入って身体を休ませてみたいと思います。

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

「昔からサウナが苦手」という方も、ぜひ今度試してみてください。「思っていたよりもスッキリして気持がいい」と思えるかもしれません。ただしサウナは体力も使うので、是非ユーグレナを含んだ飲み物などで水分や栄養補給も忘れずに!

鈴木 健吾

     
監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

健康コラム一覧へ戻る