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納豆で腸内環境を整えて免疫力を高めよう!栄養素や効果を解説!

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疑問

納豆に免疫力を上げる効果が期待できるっていう話を聞いたんですけど本当ですか?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!なぜなら、納豆には腸内環境を改善する効果が期待できるからなんですよ!

疑問

腸内環境を改善すると免疫力が上がるんですか?詳しく教えてください!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!では今回は納豆と腸内環境、免疫力について解説していきます!

納豆に含まれる免疫力を上げる栄養素

納豆

風邪や病気にならないためにも、免疫力をしっかりと上げたいですよね。
そんなときにおすすめなのが納豆です。
なぜならば、納豆には免疫力を上げる効果が期待できる栄養素が多く含まれているからです。
では具体的にどんな栄養素が含まれているのか紹介します。

納豆菌

納豆菌

納豆菌とは納豆を作る際に必要な細菌です。
納豆菌は、胃酸に強い性質を持っているため、胃酸で死滅することなく大腸まで届きます。
大腸に届いた納豆菌は、乳酸菌のエサになったり、腸内細菌の活動をサポートし、腸内環境を整えます。
実は免疫に関わる細胞の6割以上は腸に存在しており、腸は体内で最大の免疫器官といわれています。
そのため、腸内環境を整えることで、免疫力を上げる効果が期待できるのです。

亜鉛

亜鉛

牡蠣や納豆に多く含まれる、亜鉛は人が健康を維持するために大切な栄養素の一つです。
亜鉛は全身のさまざまな細胞に存在していて、細胞の代謝に関係しています。
亜鉛が細胞の代謝を促すことによって、免疫細胞が活性化され、免疫力が上がる効果が期待できます。
にも関わらず、身体には特別な亜鉛の貯蔵システムがありません。
したがって免疫力を保つために亜鉛を毎日摂取することが必要です。

亜鉛と免疫力についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

たんぱく質

たんぱく質

たんぱく質は、炭水化物、脂質とともにエネルギーを生み出す栄養素のひとつで、全ての動植物の細胞を構成する主要な成分です。
人にとっては、筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの身体を構成する成分、ホルモン、酵素、抗体など免疫機能に関わる成分で、生命の維持に欠かせません。
たんぱく質が不足すると免疫力が下がったり、成長障害や体力の低下につながります。

ビタミンB

ビタミンB

納豆にはビタミンB群が含まれています。
ビタミンB群の中でも特に免疫力を上げる効果に期待できるビタミンB2とビタミンB6を紹介します。

ビタミンB2

ビタミンB2は皮膚や粘膜の代謝に関与する成分です。
ビタミンB2によって皮膚や粘膜の代謝がおこなわれると、皮膚や粘膜が正常な状態に保たれます。
ウイルスの侵入口となる口などの粘膜には粘膜免疫というものがあり、粘膜免疫はウイルスなどを体に入り込まないようにするはたらきがあります。
そのため、粘膜が正常な状態に保たれることで、免疫力も保たれます。

ビタミンB6

ビタミンB6は代謝に関わるさまざまな酵素反応に使われます。
もしビタミンB6が不足していると、代謝が悪くなり、体温が上がりにくくなってしまいます。
そして低体温の状態は血液の流れが悪くなります。
血液にはウイルスや細菌から身体を守っている白血球が存在していて、血液に乗って全身を巡ることでパトロールをしています。
そのため、血流の流れが悪くなっていると、白血球の集まりが悪くなってしまい、免疫力が下がってしまうのです。
したがって、ビタミンB6をしっかり摂取して、免疫力を保つようにしましょう。

サポニン

サポニン

納豆を含めた大豆製品などに多く含まれるサポニンは、ナチュラルキラー細胞のはたらきを活性化させる効果が期待できます。
ナチュラルキラー細胞は免疫細胞の一つで、体内でウイルスに感染した細胞や、突然変異などにより発生した異常な細胞を認識し、攻撃・破壊をする細胞です。
つまり、ナチュラルキラー細胞のはたらきを活発にさせることが免疫力アップにつながります。

食物繊維

食物繊維

野菜などに含まれているイメージが強い食物繊維ですが、実は納豆にも食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内の環境を整えたり、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などさまざまな効果が期待できます。
腸内の環境を整える効果によって、免疫力アップの効果が期待できます。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボン

大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは、免疫力を上げ、がんなどの発生リスクを下げる効果が注目されています。
日本では乳がんや前立腺がんなどの発生率が低いことで注目されていますが、その要因として、日本人が日常的に大豆製品を摂取していることであると考えられています。
実際にみそ汁の摂取量が多いほど乳がんになりにくいというデータもあります。
その他にも更年期障害や骨粗しょう症の予防などの効果が期待されています。

納得

こんなにたくさんの免疫力を上げる効果が期待できる栄養素があるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!次に免疫力を上げる効果以外にも嬉しい効果があるので紹介しますね!

免疫力アップだけじゃない!納豆によって期待できる2つの嬉しい効果

2つの効果

納豆に含まれている免疫力を上げる効果が期待できる多くの栄養素を紹介しました。
納豆は免疫力を上げる効果以外にも、さまざまな嬉しい効果が期待できます。
ではどんな嬉しい効果があるのか紹介します。

美肌効果

美肌効果

納豆には納豆菌や食物繊維など、腸内環境を整える栄養素が多く含まれています。
もし便秘などで腸内環境が悪いと、腸の中に貯まってしまった便が腐敗し、有害物質が発生してしまいます。
この有害物質は血液を通じて全身に回り、肌へ悪影響が出てしまいます。
そのため、納豆を摂取し腸内環境を整えることで、美肌効果が期待できます。

骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症

免疫力を上げる栄養素では紹介しませんでしたが、納豆にはビタミンKが豊富に含まれています。
骨はカルシウムとたんぱく質からできていますが、ビタミンKはそのカルシウムとたんぱく質の結合を活性化させる効果が期待できます。
そのため、ビタミンKが豊富に含まれている納豆を食べることによって、骨の密度が下がってしまう骨粗しょう症の予防になるのです。
また、大豆イソフラボンにも骨粗しょう症の予防が期待できます。

納得

色々な良い効果が期待できるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!納豆は色々な効果が期待できるのでおすすめです!でも食べ過ぎには注意ですよ。

納豆の食べ過ぎに注意!

大量の納豆

納豆を食べることで免疫力を上げる効果以外にもさまざまな効果が期待できます。
しかし、いくら良い効果が期待できるとはいえ、食べすぎると悪い影響が出る可能性があります。
納豆に含まれているセレンやプリン体、大豆イソフラボンは過剰に摂取すると胃腸障害や痛風といった症状が出る可能性があります。
納豆を1日に1~2パック程度であれば問題ないですが、それ以上食べていたり、他の食材からセレンやプリン体などを多く摂取しすぎないように注意しましょう。
また、サプリメントなどでも摂取しすぎないように注意が必要です。

妊婦の方にも納豆がおすすめ!?

妊婦

免疫力を上げたり、その他の嬉しい効果に期待できる納豆ですが、特に妊婦の方におすすめの効果が期待できます。
とある研究結果によると、納豆を週1回以下の人と比べて週3回以上食べる人の方が早期早産になりにくいということがわかっています。
納豆の他にも、みそ汁やヨーグルトでも多く食べている人が早期早産になりにくいということがわかっています。
なぜなら、ヨーグルトや納豆に含まれている、乳酸菌や納豆菌が免疫力を高め、早期早産の予防に効果があるのではないかと考えられているからです。
また、妊娠中に納豆を毎日食べていた母親から生まれた子どもは、約3.5倍もアトピー性皮膚炎になりにくいというデータもあります。
ただし、納豆に含まれている大豆イソフラボンは妊婦の方が過剰に摂取しすぎると胎児に悪影響がでる可能性があるので注意が必要です。

笑顔

妊娠している方にも納豆は良い効果があるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!でも食べ過ぎには注意しましょう!

まとめ

納豆

納豆はさまざまな免疫力を上げる効果が期待できる栄養素を含んでいます。
また、免疫力を上げる効果以外にも美肌や骨粗しょう症の予防の効果にも期待ができます。
さらに妊婦の方にも良い効果が期待できます。
食べ過ぎは良くないですが、日頃意識して納豆を食べることで免疫力を上げていきましょう。

納得

今日は納豆と免疫力について教えていただきありがとうございました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

いえいえ、免疫力を上げるためにぜひ納豆を食べてみてください。

笑顔

はい、ありがとうございます!

鈴木 健吾

監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。
2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。
2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。
現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。
マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。
東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

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