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カラハリスイカ果汁がインフルエンザウイルスの増殖を抑制する可能性が示唆されました。(細胞による試験)

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インフルエンザウイルスを吸着させたイヌの腎細胞を、濃度の異なるカラハリスイカ果汁を添加した培地にそれぞれ入れて培養しました。その結果、カラハリスイカ果汁を加えていない培地で培養したものと比較して、カラハリスイカ果汁を添加した培地では、カラハリスイカ果汁の濃度が高くなるほどにインフルエンザウイルスの増殖が抑制される結果が得られました。なお、一般的に市販されているスイカの果汁を添加した培地では、カラハリスイカ果汁ほどのウイルス抑制効果はみられませんでした。

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一般的にウイルスの増殖は、ウイルスが細胞に吸着して細胞内に侵入したのち、細胞内でウイルスが複製され、複製されたウイルスを細胞外に放出することで行われます。
次の実験として、カラハリスイカ果汁がインフルエンザウイルスの増殖のどの段階でウイルスの増殖を抑制しているかを確認するための実験を行いました。カラハリスイカ果汁添加のタイミングを、ウイルス吸着時期、ウイルス増殖にかかる1サイクル(8時間)の2つに区切り、各時点においてインフルエンザウイルスの活性を測定しました。その結果、特に培養後期(赤枠)に起こるウイルスの複製の段階でインフルエンザウイルスの増殖を抑制している可能性が示されました。

以上の2つの実験より、カラハリスイカ果汁にはインフルエンザウイルス増殖抑制効果があることが示唆されました。

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