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子どもはどんなワクチンを接種すべき?受けた方が良い予防接種や副反応について解説!

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疑問

知り合いから子どもに必要な予防接種について聞かれたんですけど…

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

予防接種にはたくさんの種類があって少しむずかしいですよね!

納得

そうなんです!予防接種について詳しく教えてください!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

それでは最初に定期接種と任意接種の違いについて解説します!

定期接種と任意接種の違い

定期接種と任意接種

予防接種には、定期接種と任意接種の2種類があります。
定期接種は、主に法律に基づいて市区町村が主体となって行われます。
定期接種の場合、予防接種にかかる費用は国から支払われることがほとんどです。
定期接種の例としては、B型肝炎ワクチンや結核ワクチンなどがあげられます。
各市区町村によって、実施される予防接種の種類などが異なるので、お住まいの地域に問い合わせてみるのがおすすめです。
また任意接種は、各自が希望して感染症にかかったりするのを防ぐために受ける予防接種のことをいいます。
任意接種の場合、ワクチン接種にかかる費用は原則自己負担となります。
また、任意接種の例としては、インフルエンザワクチンなどがあげられます。

納得

なるほど!定期接種と任意接種の違いがわかりました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!次に定期接種について詳しく解説していきます!

定期接種

定期接種

定期接種に含まれるワクチンは、各市区町村によって違いがあります。
以下では多くの市区町村で、定期接種が行われているワクチンを紹介します。

ヒブワクチン

ヒブワクチン

ヒブワクチンは、ヒブ感染症による細菌性髄膜炎などを予防するためのワクチンです。
細菌性髄膜炎は髄膜に細菌が侵入することによる高熱、頭痛などが主な症状ですが、麻痺や難聴などの後遺症が残る場合もあるとされています。
ヒブワクチンの標準的な接種回数は4回です。
以下の表は標準的な場合の接種回数と接種時期です。

接種回数

接種時期

1回目

生後2ヶ月〜6ヶ月

2回目

1回目の1ヶ月〜2ヶ月後

3回目

2回目の1ヶ月〜2ヶ月後

4回目

3回目のおよそ1年後

ヒブワクチンを接種することにより細菌髄膜炎の感染を予防できる他、重症化を防ぐ可能性が高いとされています。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチンは、B型肝炎を予防するためのワクチンです。
B型肝炎は発熱、皮膚や眼が黄色く染まる黄疸が主な症状で、進行すると肝臓が硬くなってしまう肝硬変につながるとされています。
B型肝炎ワクチンの標準的な接種回数は3回です。
以下の表は標準的な場合の接種回数と接種時期です。

接種回数

接種時期

1回目

生後2ヶ月〜3ヶ月

2回目

生後3ヶ月〜4ヶ月

3回目

生後7ヶ月〜9ヶ月後

B型肝炎ワクチンを接種することで、B型肝炎予防の高い効果が期待できるとされています。

4種混合ワクチン

4種混合ワクチン

4種混合ワクチンはジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオを予防するためのワクチンです。
ジフテリアは気道に炎症が生じる感染症で、毒素が心臓や神経に作用することで麻痺や心不全につながり、かつては多くの死者が出ていた感染症です。
破傷風は傷口から破傷風菌が侵入することで感染するとされ、筋肉のけいれんが主な症状ですが、重症化すると呼吸困難になる場合があります。
百日咳は百日咳菌という細菌により感染して、数ヶ月咳が続く場合もあります。
また1歳未満の乳児が百日咳に感染した場合は、重症化しやすいとされているため注意が必要です。
ポリオはポリオウイルスによる感染症で、発熱や頭痛が主な症状ですが、多くの場合は無症状のまま自然に治癒するとされています。
しかし稀にポリオによって、下半身などに麻痺が残る場合があるので注意が必要です。
4種混合ワクチンの標準的な接種回数は4回です。
以下の表は標準的な場合の接種回数と接種時期です。

接種回数

接種時期

1回目

生後3ヶ月

2回目

1回目の1ヶ月〜2ヶ月後

3回目

2回目の1ヶ月〜2ヶ月後

4回目

3回目のおよそ1年後

4種混合ワクチンを接種することで、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオの感染を予防する効果が期待できます。

BCGワクチン

BCGワクチン

BCGワクチンは、結核を予防するためのワクチンです。
結核は、結核菌によって発症する感染症で、厚生労働省によると現在でも毎年およそ15,000人が結核に感染しています。
咳や胸痛が結核の主な症状ですが、初期症状も軽く比較的ゆっくりと進行するため、感染していることに気付くのはむずかしいとされています。
二週間以上咳が続く場合は、念の為医療機関を受診するようにしましょう。
BCGワクチンは1歳になるまでに1回の接種が必要です。
BCGワクチンを接種することで、結核を発症するリスクを50%以上下げることができるとされています。

麻しん風しん混合ワクチン

麻しん風しん混合ワクチン

麻しん風しん混合ワクチンは、麻しんと風しんを予防するためのワクチンです。
麻しんは、麻しんウイルスによって発症する感染症です。
感染力が強く、高熱や発疹が主な症状ですが、肺炎などの合併症を引き起こすことも多いので、注意しましょう。
また風しんは、風しんウイルスによる感染症で、発疹、リンパ節の腫れなどが主な症状だとされています。
麻しん風しん混合ワクチンの標準的な接種回数は2回です。
以下の表は標準的な場合の接種回数と接種時期です。

接種回数

接種時期

1回目

1歳から2歳の間

2回目

5歳から7歳の間

麻しん風しんワクチンの有効性は高く、麻しんや風しんにかかった場合でも症状が軽く済むことが多いとされています。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎ワクチン

日本脳炎は人から人へと感染することはありませんが、日本脳炎ウイルスに感染した蚊に刺されることで人にうつるとされています。
高熱、頭痛、意識障害などが主な症状である他にも、けいれんや麻痺といった後遺症が残る可能性もあるので注意が必要です。
日本脳炎のワクチンの標準的な接種回数は4回です。
以下の表は標準的な場合の接種回数と接種時期です。

接種回数

接種時期

1回目

3歳から4歳の間

2回目

1回目から6日以上の間隔をあける

3回目

1回目からおよそ1年後

4回目

9歳から10歳の間

日本脳炎ワクチンを接種することで、日本脳炎に感染するリスクを大幅に下げる効果が期待できます。

納得

なるほど!子どもの定期接種にはたくさんの種類があるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!次に子どもの任意接種ワクチンについて解説していきます!

任意接種ワクチン

任意接種ワクチン

予防接種には、定期接種と任意接種の2つがありました。
以下で、任意接種のワクチンで代表的なものを紹介します。

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、発熱、関節痛、のどの痛みなどが主な症状の感染症です。
インフルエンザワクチンを接種することで、発熱などの症状を抑えたり、重症化を予防する効果が期待できます。
また、インフルエンザワクチンによって獲得した免疫の有効期間は約5ヶ月だとされています。
インフルエンザは、毎年12月から3月にかけて流行するため、11月頃にインフルエンザワクチンを接種すると良いでしょう。

おたふくかぜワクチン

おたふくかぜワクチン

おたふくかぜワクチンは、おたふくかぜを予防するためのワクチンです。
おたふくかぜは発熱、唾液腺の腫れなどが主な症状ですが、脳炎や髄膜炎などの合併症を引き起こす場合もあるとされています。
おたふくかぜワクチンは合計2回の接種が推奨されています。
以下の表は接種回数と推奨されている接種時期です。

接種回数

接種時期

1回目

1歳になったらできるだけ早く

2回目

5歳から6歳

おたふくかぜワクチンは任意接種のワクチンですが、公費による補助を受けることができる場合もあるので、お住まいの自治体に確認してみましょう。

納得

インフルエンザやおたふく風邪の予防接種は任意接種なんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!次に新型コロナワクチンについて解説します!

新型コロナワクチン

新型コロナワクチン

厚生労働省によると新型コロナワクチンを接種することで、咳や発熱の症状を抑えたり、重症化を防ぐ効果があるとされています。
厚生労働省の発表によると、新型コロナワクチンの接種は12歳以上が対象ですが、今後は接種の対象年齢が広がる可能性があるといわれています。
新型コロナワクチンは1回目の接種の後、一定の間隔を空けて2回目の接種が必要です。
また、厚生労働省では新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンを同時に接種しないように注意を呼びかけています。
新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは、どちらかのワクチンを接種してから2週間以上の間隔をあけるように気をつけましょう。
そして新型コロナワクチンの情報については、都度更新されているので、厚生労働省の情報や発表を参考にするようにしましょう。
※2021年7月執筆時点での情報です。

納得

なるほど!新型コロナワクチンは今のところ12歳以上が対象なんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!続いて、子どもの予防接種後の副反応について解説します!

子どもの予防接種後の副反応

子どもの予防接種後の副反応

予防接種の後に接種部位の腫れや、発熱といった副反応がみられることがあります。
以下では予防接種の後にみられる代表的な副反応について解説します。

接種部位の腫れ

接種部位の腫れ

ワクチンを接種した部位が赤くなり熱を持って腫れてしまうといった副反応は、どのワクチンでもみられることが多いです。
中でも、接種部位が赤くなり腫れるという症状が多くみられるのは四種混合ワクチンです。
ワクチンによる赤い腫れに特別な治療が必要なわけではありませんが、まれに、接種部位から大きく広がり、肘まで腫れる場合もあります。
ワクチンによる腫れが大きく広がってしまった際には、ワクチンを摂取した医療機関やかかりつけの医師に相談をするなどして対応しましょう。

接種後の発熱

接種後の発熱

予防接種をした際に、熱が出てしまうという副反応がみられる場合があります。
通常はワクチンを接種した後に発熱の副反応がみられた場合でも、2日から3日すると熱が下がるとされています。
しかし高熱が出たり、時間がたっても熱が下がらない場合はワクチンを摂取した医療機関やかかりつけの医師に相談しましょう。

アナフィラキシー

アナフィラキシー

ワクチン接種後に蕁麻疹、めまい、吐き気などの症状があらわれた場合はアナフィラキシーの可能性があります。
アナフィラキシーの症状が重い場合はアナフィラキシーショックと呼ばれ、意識がはっきりしない、血圧低下などの症状が見られます。
ワクチン接種によりアナフィラキシーが発現することは少ないとされています。
しかし、過去のワクチン接種後に発疹などの症状が見られた人は、ワクチン接種の前に医師に相談するなどの注意が必要です。

納得

なるほど!接種部位の腫れや発熱などの副反応がみられることがあるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!最後に予防接種の前に気をつけることについて解説します!

子どもの予防接種前に気をつけること

予防接種前に気をつけること

厚生労働省は、子どもの体調が良い時に予防接種を受けるように呼びかけています。
予防接種の前だけでなく、日頃から規則正しい生活を送り、子どもが体調を崩さないように気をつけましょう。
子どもが規則正しい生活を送るために生活習慣を整えていく上で、ユーグレナがおすすめです。
なぜなら、ユーグレナを飲むことで、子どもの生活習慣が良くなる傾向があると研究によって明らかになったからです。
ユーグレナ社では幼児27名がユーグレナ含有飲料の摂取と生活習慣に関するアンケートを実施しました。
その結果、幼児が自分で起きることができ、起床時の機嫌がよく、朝食を残さず食べる傾向がみられました。
ユーグレナを摂取することで、幼児がしっかりと朝食を食べることもでき、バランスが良い食生活にもつながるでしょう。
アンケート調査の詳しい内容については以下をご覧ください。

納得

なるほど!予防接種の前は子どもの体調に気をつけることが大切なんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!子どもの体調管理に気をつけましょう!

まとめ

まとめ

当記事では子どもの予防接種について解説しました。
受けた方が良い予防接種の種類や、予防接種後の副反応についてご理解いただけたかと思います。
予防接種を受ける前は、規則正しい生活をして体調を整えましょう。
子どもの健康的な生活のためにも、任意接種のワクチンも積極的に受けるようにしましょう。

納得

今日は子どもの予防接種について教えていただきありがとうございました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

いえいえ!子どもが健やかに成長できると良いですね!

笑顔

はい!ありがとうございます!

鈴木 健吾

監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

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