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ワクチンと予防接種の違いってなに?ワクチンと予防接種について詳しく解説!

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疑問

最近ワクチンの話題を耳にする機会が増えたのですが、予防接種とはなにか違うんですか?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

ワクチンと予防接種は少しだけ意味合いが違います!

納得

そうなんですね!具体的にどう違うんですか?教えてください!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!では今回はワクチンと予防接種について解説をしていきますね!

ワクチンと予防接種の違い

違い

最近になって耳にする機会が増えたワクチンと予防接種ですが、ワクチンと予防接種はどんな違いがあるのでしょうか。
まずワクチンとは、ウイルスなどの毒性を弱くしたもののことです。
そして予防接種とは、あらかじめ病気にかかりにくくするために、弱体化されたワクチンを接種することをいいます。
つまり、ワクチンは接種するために毒性を弱くしたウイルスのことを指し、予防接種はワクチンを接種する行為を指す言葉なのです。

納得

ワクチンと予防接種は意味の違いがあったんですね!!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!次にワクチンと予防接種の種類についてそれぞれ解説していきます!

ワクチンの種類

種類

ワクチンには、大きく分けて3種類あります。
ワクチンの種類によっては、間隔を空けて2回目以降の接種が必要なものもあります。
ワクチンの接種回数や、接種間隔の違いには、ワクチンの種類が大きく関係します。
以下では、それぞれのワクチンの種類について解説していきます。

生ワクチン

生

生ワクチンとは、病原体を元に作られています。
生ワクチンでは、弱体化された生きた病原体をワクチンとして体内に接種します。
この弱体化された病原体が、体内で増殖して身体の免疫力を高めていきます。
生ワクチンの接種で十分な免疫力が作られるまでには約1ヶ月程の期間が必要です。
生ワクチンを接種すると、体内で病原体が増殖していくので一定の間隔を空けて再度接種する必要性があるのです。
生ワクチンには、おたふく風邪や結核などがあります。

不活化ワクチン

不活化

不活化ワクチンでは、生きた病原体を使う生ワクチンとは異なり、死んだ病原体の一部をワクチンとして体内に接種します。
生きた病原体を使わないので、体内で病原体が増殖しない分、免疫力がつきにくいのが特徴です。
そのため、不活化ワクチンは複数回の接種が必要な場合がほとんどです。
不活化ワクチンには、インフルエンザやB型肝炎などがあります。

トキソイドワクチン

トキソイド

トキソイドでは、病原体から毒素だけを取り出して、その毒素を無害化したものをワクチンとして体内に接種します。
不活化ワクチンと同じで、トキソイドも体内で病原体が増殖することはないので複数回のワクチン接種が必要になることが多いです。
トキソイドのワクチンには、ジフテリアや破傷風などがあります。

mRNAワクチン

コロナ

最近話題の「新型コロナウイルスのワクチン」は、今までのワクチンとは違う作り方をされています。
今までのワクチンは、鶏の卵や動物の細胞などを使ってウイルスが培養されていました。
その一方で、新型コロナウイルスのワクチンは、mRNAワクチンといってウイルスそのものを接種するのではなくウイルスの外側のたんぱく質の設計図を接種します。
この設計図をもとに、体内でたんぱくが作られることによって、ウイルスが記憶され、新しくウイルスが入ってきた時に異物として対処できるようになります。
今までのワクチンと、新型コロナウイルスのワクチンの作り方で大きく違うのは、ワクチンが作られている場所です。
今までのワクチンが、身体の外で作られてから体内に接種するのに比べて、新型コロナウイルスのワクチンは、設計図を体内に接種し、自らの身体の中でワクチンを作り出すのです。

納得

ワクチンの種類についてよくわかりました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!自分が接種するワクチンの種類を知って、正しくワクチンを接種しましょう!

予防接種の種類

予防接種

予防接種は、定期接種と任意接種の2種類があります。
以下では、それぞれ定期接種と任意接種について解説していきます。

定期接種

定期

ワクチンの定期接種は、主に法律に基づいて市区町村が主体となって行われます。
定期接種の場合、ワクチン接種にかかる費用は国から支払われることがほとんどです。
定期接種の例としては、B型肝炎や結核などがあげられます。
各市区町村によって、実施される予防接種の種類などが異なるので、お住まいの地域に問い合わせてみるのがおすすめです。
また、定期のワクチン接種による健康被害が生じた場合には、救済給付を行うための制度があるので、お住まいの地域にご相談ください。

任意接種

任意

ワクチンの任意接種は、各自が希望して感染症にかかったりするのを防ぐために受ける予防接種のことをいいます。
任意接種の場合、ワクチン接種にかかる費用は自己負担となります。
任意接種の例としては、季節性インフルエンザなどがあげられます。
また、任意のワクチン接種による健康被害が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による救済制度があるので、そちらにご相談ください。

納得

なるほど!予防接種には、定期と任意の2種類があるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!予防接種は積極的に受けるようにしましょう!

ワクチン接種前に気をつけること

気をつけること

上では、ワクチンと予防接種の違いについて説明しました。
ワクチン接種前は、普段通りの規則正しい生活をすることがとても大切です。
ワクチンは、免疫力がしっかり身体に備わっているとよりワクチンの効果を発揮することができます。
そして、ワクチンは37.5℃以上の発熱がある人や、重い急性疾患にかかっている人、過去にアナフィラキシーを起こしている人はワクチンを接種することができません。
さらに、ワクチンで抗体を得るためには日頃から免疫力を高く保つことが大切です。
ヨーグルト、漬物、納豆などに含まれる乳酸菌や納豆菌は腸内環境を整えることが知られています。
免疫細胞の70%は腸内にいるとされ、腸内環境が整うこと自体が免疫力の向上につながるといわれています。
また、藻の仲間であるユーグレナ特有成分である「パラミロン」は免疫力の向上や免疫バランスの調整に寄与することがわかっています。
そのため、ユーグレナやヨーグルトなどを日頃から日頃から食べるようにすると良いでしょう。
免疫力とユーグレナの関係性については、こちらの記事をご覧ください。

納得

そうなんです!予防接種は積極的に受けるようにしましょう!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!免疫力を高めた状態でワクチンを接種しましょう!

まとめ

まとめ

ワクチンとは接種するために毒性を弱くしたウイルスを指し、予防接種とはワクチンを接種する行為を指す言葉でした。
ワクチンと予防接種にはさまざまな種類があります。
予防接種は自分の身体を守る以外にも社会全体でウイルスを流行らせないという役割もあります。
市区町村やかかりつけの医師に相談して、必要なワクチンを接種するようにしましょう。

納得

今日はワクチンと予防接種について教えていただきありがとうございました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

いえいえ!自分と社会を守るためにも積極的に予防接種を受けましょう!

納得

はい、ありがとうございます!

鈴木 健吾

監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

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