ヒト真皮線維芽細胞に加水分解ユーグレナエキスを添加したところ、細胞の増殖が促進されました。加水分解ユーグレナエキスが、線維芽細胞を活性化させることで、シワの形成やハリの低下を防ぐことが期待できます。なお、加水分解ユーグレナエキスとは、ユーグレナ粉末を酵素で加水分解抽出したユーグレナ社独自のエキスで、商標「リジューナ」を取得済みです。
ユーグレナ粉末およびパラミロンを摂取していた関節リウマチ発症マウスでは、症状の重症度を表す関節炎スコアが有意に減少しました(上図)。 また、ユーグレナ粉末およびパラミロンを摂取していた関節リウマチ発症マウスでは、リンパ球から産生されるサイトカイン(免疫の伝達を担うたんぱく質)において分泌量が抑制されました(下図)。
ユーグレナを摂取していたスギ花粉症モデルマウスは、花粉症の直接的な症状を表す鼻掻き行動の割合が通常のスギ花粉症モデルマウスと比較し、低下傾向を示しました。以上のことから、ユーグレナの摂取により、スギ花粉症症状を緩和する可能性が示唆されました。
ユーグレナ粉末、パラミロン粉末を含んだエサを2週間経口摂取させたマウスに、インフルエンザウィルス(A/PR/8/34(HINI))を投与し、生存率等を確認しました。通常インフルエンザウイルスに感染したマウスは肺で強い炎症が起こりますが、ユーグレナ粉末、パラミロン粉末を摂取していたマウスは、生存率が有ユーグレナ粉末、パラミロン粉末を含んだエサを2週間経口摂取させたマウスに、インフルエンザウィルス(A/PR/8/34(HINI))を投与し、生存率等を確認しました。通常インフルエンザウイルスに感染したマウスは肺で強い炎症が起こりますが、ユーグレナ粉末、パラミロン粉末を摂取していたマウスは、生存率が有意に向上し((a)参照)、肺の中のインフルエンザウィルスが有意に減少しました((b)参照)。
40歳~60歳の男女28名に、ユーグレナ粉末を毎日2g摂取してもらいました。その結果、ユーグレナ粉末を摂取した前後で、1日の排便頻度と1回の排便量から算出した1日の排便量が増加し、ユーグレナ粉末の摂取が便秘改善に寄与する可能性が示されました。
パラミロン粉末を含んだエサを経口摂取させていたマウスに、アトピー性皮膚炎を発症させました。その結果、パラミロン粉末を含んだエサを摂取したマウスでは、摂取したパラミロンの量が多くなるほど、皮膚炎スコアが抑えられ、血清IgE(免疫反応に応じて産生されるたんぱく質)も抑えられました((a)(b)参照)。 パラミロン粉末を含んだエサを経口摂取させていたマウスに、アトピー性皮膚炎を発症させました。その結果、パラミロン粉末を含んだエサを摂取したマウスでは、摂取したパラミロンの量が多くなるほど、皮膚炎スコアが抑えられ、血清IgE(免疫反応に応じて産生されるたんぱく質)も抑えられました((a)(b)参照)。
免疫力に不安がある男女10名に、パラミロン粉末を1g、8週間摂取してもらいました。その結果、血液中のリンパ球にて、「細胞性免疫系のサイトカイン(IFN-γ)」の増加と、「液性免疫系のサイトカイン(IL-4)」の減少がみられ、細胞性免疫と液性免疫のバランスを調整し、バランスが偏ることによって生じる疾患の発生を予防できる可能性が示されました。
糖尿病を発症させたモデルラットにユーグレナ粉末を含んだエサを10週間経口摂取させ、空腹時にブドウ糖を摂取し、血糖値の推移を確認する試験(糖負荷試験)を行いました。その結果、ユーグレナ粉末を含んだエサを摂取したモデルラットは、一定時間内の血糖値の合計(AUC)が減少したことを確認し、ユーグレナの継続摂取が糖尿病症状のひとつである血糖値の上昇を抑制し、糖尿病ならびに糖尿病の合併症の予防や症状の緩和効果を持つ可能性が示されました。
牛乳にユーグレナエキスを添加し、試験管の中で一定時間温度を保つと、より早く固まる(ヨーグルト化)ことを確認しました。また、牛乳中のpHを時間経過毎に測定すると、ユーグレナエキスを添加していた牛乳では、pHの低下が促進され、酸性になっていたことが分かりました。これはユーグレナエキスが乳酸菌の働きを活性化させ、乳酸をより多く産生していることを示しています。
ユーグレナ粉末を含んだエサを2週間経口摂取させたあと、マウスに水泳ストレスを与え、急性の胃潰瘍を誘導し、胃潰瘍の形成範囲を調査しました。その結果、ユーグレナ粉末を含んだエサを摂取したマウスで胃潰瘍の形成範囲の抑制が確認され、胃潰瘍症状緩和の効果を持つ可能性が示唆されました。
肝障害を起こしたラットにパラミロン粉末を含む餌を摂取させました。その結果、パラミロン粉末を摂取したラットは摂取したパラミロンの濃度が高くなるほど、肝臓の損傷の指標となる、血中AST、ALTの濃度が下がりました。また、活性酸素分解酵素の活性が低下しにくくなることも明らかになり、パラミロンの摂取が肝臓へのダメージを減少させる可能性が期待されます。
NASHを発症させたモデルマウスにユーグレナ粉末、パラミロン粉末を含んだエサを27日間経口摂取させました。その結果、ユーグレナ粉末及びパラミロン粉末を含んだエサを摂取したマウスは、肝臓の線維化が抑制され、症状の悪化を防ぐ可能性が示されました。