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子どもには鉄分が必要な理由って何?鉄分を簡単に摂取する方法や鉄分に期待できる嬉しい効果を解説!

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疑問

子どもには鉄分が必要だって聞いたんですけど、本当ですか?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!鉄分は子どもが成長するために必要な栄養素です!

納得

そうなんですね!鉄分についてもっと詳しく教えてください!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!では最初に子どもに鉄分が必要な理由について説明していきます!

子どもに鉄分が必要な理由

子どもに鉄分が必要な理由

鉄分はヘモグロビンを生成するために必要な栄養素です。
ヘモグロビンは赤血球の中に含まれていて、全身に酸素を運搬するために不可欠な物質です。
鉄分が不足するとヘモグロビンを生成することが難しくなるため、顔色が悪くなったりめまいや立ちくらみなど、貧血の症状があらわれる場合があります。
また、赤ちゃんはお母さんのお腹の中で生まれた後の成長に必要な鉄分が供給されます。
しかし生後半年ほどになるとお母さんがら供給された鉄分が減少してくるので、離乳食やミルクなどから鉄分を補給することが必要です。
さらに、10歳前後の成長期にも鉄分が不足する場合もあるので注意しましょう。
成長期になると子どもの身体は特に成長するので、筋肉や血液を作るために鉄分が多く必要になります。
このため、鉄分が不足しないように気をつけることが大切です。
鉄分が不足すると、子どもの発育が遅れてしまう可能性があるため、年齢に応じて必要な量の鉄分を摂取するようにしましょう。

納得

なるほど!鉄分は子どもの発育のために不可欠な栄養素なんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!続いて、子どもの鉄分の推奨摂取量について解説していきます!

子どもの鉄分の推奨摂取量

子どもの鉄分の推奨摂取量

鉄分を摂取する目安の量として、厚生労働省が作成した日本人の食事摂取基準(2015 年版)を紹介します。
日本人の食事摂取基準(2015 年版)では鉄分の推奨量は以下のようになっています。

年齢

男性(推奨量)

女性(推奨量)

6~11ヶ月

5mg

4.5mg

1~2歳

4.5mg

4.5mg

3~5歳

5.5mg

5mg

6~7歳

6.5mg

6.5mg

8~9歳

8mg

8.5mg

10~11歳

10mg

10mg

12~14歳

11.5mg

10mg

出典: 日本人の食事摂取基準(2015 年版) (要約)
この量を目安に鉄分を摂取するようにしましょう。
そして、こちらの表は要約になっているため、さらに詳しく知りたいという人は 日本人の食事摂取基準 をご覧ください。

納得

なるほど!成長期にはより多くの鉄分が必要になるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!続いて、鉄分が多く含まれる食べ物の解説をしていきます!

鉄分を豊富に含む食べ物

鉄分を豊富に含む食品

子どもの成長に合わせて、鉄分の推奨摂取量が増えていくので、不足しないように気をつけることが大切でした。
ここでは、鉄分が多く含まれている食べ物について解説していきます。

レバー

レバー

豚レバーには100gあたり13mgの鉄分が含まれている他、鳥レバーには100gあたり9mg、牛レバーには100gあたり4mgの鉄分が含まれています。
また、レバーはビタミンAも豊富に含まれている栄養価が高い食べ物です。
ビタミンAは目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めるはたらきがあります。
粘膜を健康に保つことで、外部から侵入しようとするウイルスなどの有害物質を防ぐことができるので、ビタミンAを摂取することで免疫力を高められます。
また、ビタミンAには強い抗酸化作用があり、老化を防止したり肌を綺麗に保つはたらきがあります。

しじみ

しじみ

しじみには、100gあたり8.3gの鉄分が含まれています。
また、しじみにはビタミンB12も含まれています。
ビタミンB12も鉄分と同様に赤血球の生産を助けるはたらきがあるとされているため、しじみを食べることで貧血予防につながるでしょう。

ほうれん草

ほうれん草

ほうれん草には100gあたり2mgの鉄分が含まれています。
また、ほうれん草には鉄分の吸収を助けるはたらきがあるとされているビタミンCも含まれています。
そんなほうれん草を食べることで鉄分とビタミンCを同時に摂取できるため、より効率よく鉄分を吸収できるでしょう。

ユーグレナ

ユーグレナ

ユーグレナにも鉄分が含まれています。
ユーグレナは、和名でミドリムシといい、藻の一種です。
ユーグレナには動物と植物に含まれる多くの栄養素がバランスよく含まれており、同重量比でプルーン3.7個分の鉄分が含まれている他、鉄分の吸収を助けるビタミンCも含まれています。
よって、ユーグレナを摂取して、ビタミンCと鉄分を同時に摂取することでより良い効果が期待できます。
またユーグレナ社が実施したアンケート調査によると、幼児がユーグレナ含有飲料を摂取することで、さまざまな良い効果がありました。
具体的には幼児が自分で起きることができ、起床時の機嫌がよく、朝食を残さず食べる傾向が見られました。
アンケート調査の詳しい内容については以下をご覧ください。

納得

なるほど!これらの食べ物に鉄分が豊富に含まれているんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!次に子どもが鉄分を簡単に摂取する方法を解説します!

子どもが鉄分を簡単に摂取する方法

子どもが鉄分を簡単に摂取する方法

上記で紹介したレバー、しじみ、ほうれん草といった鉄分を豊富に含む食べ物は、子どもが苦手な食べ物が多いかもしれません。
そこで以下では子どもが鉄分を簡単に摂取する方法を紹介していきます。

調理方法を工夫する

調理方法を工夫する

鉄分が多く含まれている食べ物を子どもに食べてもらうために、調理方法を工夫してみましょう。
例えばほうれん草はグラタンやカレーに入れたりすると、子どもでも食べやすいかもしれません。
レバーはしっかりと下処理をして臭みを取ってあげましょう。
無理に食べさせるのではなく、子どもが自然と食べたいと思うような料理や味付けにすることがおすすめです。

おやつで鉄分を豊富に含む食べ物を食べさせる

おやつで食べさせる

おやつとして、お菓子や乳製品を食べてもらうことでも鉄分を摂取できます。
鉄分を多く含んでいるせんべいやシリアルなどが販売されているので、必要に応じて購入してみると良いでしょう。
また牛乳やヨーグルトにも鉄分が含まれているため、おやつと一緒に食べることで鉄分を摂取できるはずです。
子どもの好みに合わせて、お菓子や乳製品を食べさせてみてはいかがでしょうか?

納得

なるほど!子どもが鉄分を簡単に摂取する方法もあるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!続いて鉄分に期待できる嬉しい効果について解説します!

鉄分に期待できる嬉しい効果

鉄分に期待できる嬉しい効果

鉄分は子どもの成長のために欠かせない大切な栄養素でしたが、嬉しい効果も期待できます。
ここでは、鉄分に期待できる嬉しい効果について詳しく解説していきます。

貧血予防効果

貧血予防効果

鉄分を摂取することで、貧血対策や貧血予防に効果があるとされています。
鉄分が不足するとヘモグロビンを体内で生成することが難しくなるため、貧血になってしまうことが多いのです。
子どもは成長していくと鉄分の必要量も多くなっていくので、鉄分の摂取量が不足して貧血にならないように気をつけてください。

うつ予防効果

うつ予防効果

子どもも人間関係や遺伝など、大人と同様の理由によってうつになる事があります。
うつを予防する効果が期待できる物質として、セロトニンという物質があります。
セロトニンは脳内に分泌されるホルモンで、精神の安定を保ち、うつを予防する効果が期待できます。
そして鉄分にはセロトニンの生成を助けるはたらきがあるとされています。
うつの予防が期待できるセロトニンの分泌量が不足しないように鉄分を摂取して、うつを予防しましょう。

学習能力向上効果

学習能力向上効果

鉄分が不足するとヘモグロビンの量が減少するため、脳に十分な酸素を運搬することが難しくなってしまいます。
このため鉄分が不足すると、集中力や注意力が低下して勉強に集中できなくなってしまうかもしれません。
鉄分を摂取することで集中力が高まり、学習能力の向上効果が期待できるでしょう。

運動能力向上効果

運動能力向上効果

鉄分には、酸素を運搬するヘモグロビンの生成を助けるはたらきがありました。
身体を動かすことで酸素の必要量が多くなります。
このため、鉄分を摂取してヘモグロビンが不足しないように努めることで、運動能力の向上効果が期待できるでしょう。
また、汗をかくと鉄分も流出してしまうので、身体を動かす時は鉄分が不足しないように気をつけることが大切です。

納得

なるほど!鉄分にはたくさんの嬉しい効果が期待できるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!最後に子どもが鉄分を摂取する際の注意点について解説します!

子どもが鉄分を摂取する際の注意点

子どもが鉄分を摂取する際の注意点

鉄分には嬉しい効果が期待できますが、過剰摂取により鉄沈着症になる場合もあるので注意が必要です。
鉄沈着症とは、体内の鉄分が必要な量を超えて多くなり、臓器に鉄分が沈着してしまうことにより生じる疾患です。
鉄分は、1日あたりの耐容上限量が厚生労働省により定められています。
通常は耐容上限量をオーバーすることは少ないですが、鉄分の過剰摂取には気をつけるようにしてください。
鉄沈着症意外にも鉄分の過剰摂取は、吐き気や便秘の原因になる場合もあるので気をつけるようにしましょう。
また、タンニンは鉄分の吸収を妨げるはたらきがあるとされています。
タンニンは紅茶、緑茶、などに多く含まれています。
特に貧血に悩んでいる人は、タンニンが含まれている紅茶や緑茶などを食事中に飲まないように注意しましょう。

納得

なるほど!鉄分を摂取する時にも注意することがあるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!気をつけてください!

まとめ

まとめ

鉄分は子どもが成長するためには欠かせない栄養素なので、推奨摂取量を参考にして不足しないようにすることが大切です。
レバーやシジミ以外には、ユーグレナや乳製品にも鉄分が含まれているので、子どもの好みに合わせて鉄分を摂取するのがおすすめです。
子どもの健康的な成長のためにも、過剰摂取には気をつけながら鉄分を摂取するようにしましょう。

納得

今日は子どもに鉄分が必要な理由について教えていただきありがとうございました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

いえいえ!子どもが健やかに成長できると良いですね!

笑顔

はい、ありがとうございます!

鈴木 健吾

監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

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