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なんで同じワクチンを2回も接種する必要があるの?ワクチン接種の間隔について解説!

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疑問

ワクチンって、1回の接種で終わるものと2回の接種で終わるものとありますよね?

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうですね!2回のワクチン接種が必要な場合には、間隔を空けて接種する必要があります。

納得

そうなんですか?もっと詳しく教えてください!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!それではまず、なぜワクチンの接種が2回必要な場合があるのか説明していきますね。

どうしてワクチンを2回接種する必要があるの?

2回接種

ワクチンの種類の中には、1回の接種で済むものと2回の接種が必要なものがあります。
2回接種が必要なワクチンの1回目のワクチン接種が意味がないのかというとそういうわけでもありません。
ですが、ワクチンの種類によっては、1回目のワクチンだけだとワクチンによる効果が薄い場合もあるのです。
1回だけのワクチン接種で作られた免疫はとても不安定で、2回ワクチンを接種した時ほどの安定した免疫力を保てない可能性があります。
なので、ワクチンの効果をより強力にし、安定させるために、一定間隔を空けて2回目のワクチンを接種することが大切なのです。
例えば、新型コロナウイルスのワクチンですと、2回目のワクチン接種をしないとワクチンの有効性が弱まり免疫の存続期間が短くなる可能性があるということが示唆されています。

納得

なるほど!1回だけのワクチン接種だと不安定になってしまう可能性があるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!免疫力をより安定させるためにも2回目のワクチン接種が大切です。

ワクチン接種の間隔って?

間隔

ワクチン接種の間隔は、接種するワクチンによってそれぞれ異なります。
主に、一定の間隔を空けなければならないとされているのは、生ワクチンです。
生ワクチンは、おたふく風邪や結核などに用いられます。
生ワクチンを接種した後に、再度生ワクチンを接種する必要がある場合には27日間空ける必要があります。
その他の異なる種類のワクチンを接種する場合には、接種と接種の間に間隔を空ける必要は原則ないとされています。
全く同じ種類のワクチンを複数回受ける際には、ワクチンごとに決められた間隔を守る必要があるので注意してください。
また、2回目のワクチン接種の期間を過ぎたとしても、遅過ぎることはありません。
2回目のワクチン接種の期限を過ぎてしまった場合には、かかりつけの医師に相談して2回目のワクチンを予約するようにしましょう。

納得

接種するワクチンによって、2回目以降に接種するまでの間隔が異なるんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

そうなんです!それでは、ワクチンの種類について解説していきますね!

ワクチンの種類

種類

ワクチンには、大きく分けて3種類あります。
ワクチンの種類によっては、間隔を空けて2回目以降の接種が必要なものもあります。
ワクチンの接種回数や、接種間隔の違いには、ワクチンの種類が大きく関係します。
以下では、それぞれのワクチンの種類について解説していきます。

生ワクチン

生ワクチン

生ワクチンとは、病原体を元に作られています。
生ワクチンでは、弱体化された生きた病原体をワクチンとして体内に接種します。
この弱体化された病原体が、体内で増殖して身体の免疫力を高めていきます。
生ワクチンの接種で十分な免疫力が作られるまでには約1ヶ月程の期間が必要です。
生ワクチンを接種すると、体内で病原体が増殖していくので一定の間隔を空けて再度接種する必要性があるのです。
生ワクチンには、おたふく風邪や結核などがあります。

不活化ワクチン

不活化ワクチン

不活化ワクチンでは、生きた病原体を使う生ワクチンとは異なり、死んだ病原体の一部をワクチンとして体内に接種します。
生きた病原体を使わないので、体内で病原体が増殖しない分、免疫力がつきにくいのが特徴です。
そのため、不活化ワクチンは複数回の接種が必要な場合がほとんどです。
不活化ワクチンには、インフルエンザやB型肝炎などがあります。

トキソイドワクチン

トキソイドワクチン

トキソイドでは、病原体から毒素だけを取り出して、その毒素を無害化したものをワクチンとして体内に接種します。
不活化ワクチンと同じで、トキソイドも体内で病原体が増殖することはないので複数回のワクチン接種が必要になることが多いです。
トキソイドのワクチンには、ジフテリアや破傷風などがあります。

mRNAワクチン

mRNAワクチン

最近話題の「新型コロナウイルスのワクチン」は、今までのワクチンとは違う作り方をされています。
今までのワクチンは、鶏の卵や動物の細胞などを使ってウイルスが培養されていました。

その一方で、新型コロナウイルスのワクチンは、mRNAワクチンといってウイルスそのものを接種するのではなくウイルスの外側のたんぱく質の設計図を接種します。
この設計図をもとに、体内でたんぱくが作られることによって、ウイルスが記憶され、新しくウイルスが入ってきた時に異物として対処できるようになります。
今までのワクチンと、新型コロナウイルスのワクチンの作り方で大きく違うのは、ワクチンが作られている場所です。

今までのワクチンが、身体の外で作られてから体内に接種するのに比べて、新型コロナウイルスのワクチンは、設計図を体内に接種し、自らの身体の中でワクチンを作り出すのです。

納得

ワクチンの種類についてよくわかりました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!自分が接種するワクチンの種類を知って、正しくワクチンを接種しましょう!

ワクチン接種前に気をつけること

接種前

ワクチンは、種類によってワクチンを接種する間隔を開ける必要があります。
そして、ワクチン接種前には、普段通りの規則正しい生活をすることがとても大切です。
ワクチンは、免疫力がしっかり身体に備わっているとよりワクチンの効果を発揮することができます。
しかし、37.5℃以上の発熱がある人や、重い急性疾患にかかっている人、過去にアナフィラキシーを起こしている人はワクチンを接種することができません。
さらに、ワクチンで抗体を得るためには日頃から免疫力を高く保つことが大切です。
ヨーグルト、漬物、納豆などに含まれる乳酸菌や納豆菌は腸内環境を整えることが知られています。
免疫細胞の70%は腸内にいるとされ、腸内環境が整うこと自体が免疫力の向上につながるといわれています。
また、藻の仲間であるユーグレナ特有成分である「パラミロン」は免疫力の向上や免疫バランスの調整に寄与することがわかっています。
そのため、ユーグレナやヨーグルトなどを日頃から日頃から食べるようにすると良いでしょう。
免疫力とユーグレナの関係性については、こちらの記事をご覧ください。

納得

ワクチンを受ける前に気をつけなきゃいけないことがあったんですね!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

はい!免疫力を高めた状態でワクチンを接種しましょう!

まとめ

まとめ

ワクチンの種類によって、接種回数や2回目以降のワクチンまでの間隔が違います。
ワクチンによる効果をより強力にするためにも、2回目以降のワクチン接種の期限は守ることが大切です。
自分が接種する必要のあるワクチンを理解して、正しくワクチンを接種しましょう。

納得

今日はワクチンについて教えていただきありがとうございました!

ユーグレナ 鈴木
ユーグレナ 鈴木

いえいえ!接種するワクチンに合わせて期限は守るようにしましょうね!

納得

はい、ありがとうございます!

鈴木 健吾

監修:鈴木 健吾
(研究開発担当 執行役員)

東京大学農学部生物システム工学専修を卒業。 2005年8月、取締役研究開発部長としてユーグレナ創業に参画、同年12月に、世界初となる微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養に成功。 2016年東京大学大学院博士(農学)学位取得、2019年に北里大学大学院博士(医学)学位取得。 現在、ユーグレナ社研究開発担当の執行役員として、微細藻類ユーグレナの生産およびヘルスケア部門における利活用に関する研究等に携わる。 マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院客員教授、東北大学・未来型医療創造卓越大学院プログラム特任教授を兼任。 東北大学病院ユーグレナ免疫機能研究拠点研究責任者。

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