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メラニンを産生する細胞(マウスメラノーマ細胞)にカラハリスイカ果汁を添加したところ、何も加えなかったものと比較して、メラニン産生を抑制しました。カラハリスイカ果汁には、メラニン産生に伴う、シミやくすみの発生を防ぐ作用が期待できることが示されました。
メラニンを産生する細胞(マウスメラノーマ細胞)にカラハリスイカ果汁を添加したところ、何も加えなかったものと比較して、メラニン産生を抑制しました。カラハリスイカ果汁には、メラニン産生に伴う、シミやくすみの発生を防ぐ作用が期待できることが示されました。
高血圧をおこしたラットに水またはカラハリスイカ果汁を摂取させ、4時間後、8時間後の血圧を測定したところ、カラハリスイカ果汁を摂取した群での血圧が低下することが明らかになりました。カラハリスイカ果汁の摂取が高血圧の症状を緩和する可能性が示されました。
ヒト皮膚線維芽細胞にカラハリスイカ果汁を添加したところ、細胞の増殖を促進しました。カラハリスイカ果汁が、線維芽細胞を活性化させ、シワの形成やハリの低下を防ぐ可能性が示唆されました。
インフルエンザウイルスを吸着させたイヌの腎細胞を、濃度の異なるカラハリスイカ果汁を添加した培地にそれぞれ入れて培養しました。その結果、カラハリスイカ果汁を加えていない培地で培養したものと比較して、カラハリスイカ果汁を添加した培地では、カラハリスイカ果汁の濃度が高くなるほどにインフルエンザウイルスの増イヌの腎細胞にインフルエンザウイルスを吸着させ、濃度の異なるカラハリスイカ搾汁液を添加した培地にそれぞれ入れて培養しました。その結果、カラハリスイカ搾汁液を加えていないものと比較して濃度依存的にインフルエンザウイルスの増殖が抑制されました。同濃度の市販の栽培種スイカでは、カラハリスイカほどのウイルス抑制効果はみられませんでした。
ヒト表皮角化細胞にカラハリスイカ果汁を添加したところ、細胞の増殖を促進しました。カラハリスイカ果汁が、ヒト表皮角化細胞を活性化させ、新陳代謝を促す可能性が示唆されました。
カラハリスイカは、酸化力の強い活性酸素ヒドロキシルラジカルを消去する能力に優れた、アミノ酸の一種であるシトルリンを蓄積することができます。シトルリン単体の場合と比較して、同濃度のシトルリンを含むカラハリスイカの果汁の方が、よりヒドロキシルラジカルを消去し、ヒドロキシルラジカルによるサリチル酸の酸化を抑制する、すなわち高い抗酸化活性があることが分かりました。これは、カラハリスイカ果汁にシトルリン以外で高い抗酸化作用を持つ物質が含まれていることを示唆しており、さらなる分析によって、その成分を同定していくことが期待されます。
ろ紙に水、グリセリン、カラハリスイカ果汁をしみこませ、一定時間経過後に重量を測定し、水分残存量を算出したところ、カラハリスイカ果汁は、グリセリンよりも水分残存量が多い傾向を示すことが分かりました。これは、カラハリスイカ果汁が一般的に保湿成分として用いられるグリセリンを上回る効果がある可能性を示唆しています。